前職について

研究職から開発職に転職。

大学ではEV用電池について研究していました。その後は自動車メーカーの研究所に就職し、大学と連携して新機能車載センサー関連の研究に参加。研究職として大学院のラボで学生たちとアイデアを出し合いながら試行錯誤したり、学会に参加したり、特許出願などに携わっていました。人とクルマをつなぐ「ヒューマンマシンインターフェース」と呼ばれるもので、そこで培ったセンサー関連の経験・知見を、自分が経験したことがない開発職で活かしたいとずっと思っていたんです。

有働 正隆

転職の背景

センサーの知見を活かし、
スクラムを組んで開発したい。

慣れ親しんだ地元で美味しいものを食べて、両親や友人たちと楽しく暮らしたいというのが転職理由です。研究職という仕事にはやりがいを感じていましたが、大好きな福岡で働きたいと思うようになりました。また仕事面では、前職では一人で取り組む工程が多く、開発職のようなチームでスクラムを組むやり方に興味がありました。実際にソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)では、顧客のより近くで、その要望をどう実現するかを全員で考えて、私たちの生活に身近な製品を作り出すことが楽しいです。

福岡で働く魅力について

都心部と自然が調和した活気のある街
だからこそ、
仕事とプライベートが両立でき、
エンジニアにとって最高の環境。

私は関東から福岡にUターン転職しました。福岡はエンジニアにとって最高の環境だと思います。温暖な気候ですごしやすく、食べ物も美味しくて、都心部から少し離れると自然いっぱいです。人口増加率は全国でもトップクラスで若者が多いので活気がありますね。「天神ビッグバン」などの再開発プロジェクトも全国でも注目されています。私は転職を機にクルマを買い、週末にはキャンプしたり、温泉に行ったり、社会人になって溜まっていたストレスや疲れをリフレッシュできました。基本的にはリモートワークで、ワークライフバランスも充実できます。実はもうすぐ子どもが生まれるため、育休を申請して引き継ぎを行っています。以前から、子どもが生まれたら育休を取って妻と二人三脚で子育てしたいと思っていました。SSSでその夢が叶って本当に嬉しいです。私だけではなく、すでに育休を取得した男性社員も多いので気兼ねなく申請できます。将来的には福岡でマイホームを建てて、家族みんなで笑顔があふれる家庭を築いていきたいです。

私の仕事

SSSの主力製品
「CMOSイメージセンサー」を作る。

主力製品であるイメージセンサーの開発です。イメージセンサーは、レンズから入った光を電気信号に変換する「電子の眼」とも呼ばれており、カメラでの撮影用途に加え、近年は製造現場などで紫外線を使った異常検知に使われるなど、人間の眼には見えないさまざまな情報を取得できます。開発工程には画素設計、アナログ設計、ロジック設計などがあり、私は画素周りのイメージセンサー性能を支えるアナログ回路実装を手がけています。前職とは異なり、自分の手でCAD図面を描いて新しい製品を創っていく仕事です。

有働 正隆

SSSの仕事の魅力について

リーダーとして開発困難な回路を
やり遂げた。

入社3年目でアナログ設計のとりまとめを行い、アナログ全体としての製品化課題の解決、方針検討など上流を任せてもらえるのが嬉しいです。特にやりがいを感じたのは、2年目で担当した新しい回路のプロジェクトです。その回路はノイズや回路の高速動作、電力などのバランスが難しく、サイズの小型化まで実現しなければなりませんでした。半導体業界ならではのツールの使い方はもちろん、開発思想も分からず、新型コロナウイルスの影響でフレキシブルワークが始まったため先輩にも気軽に質問できない状況のなか、勇気を振り絞って各分野のベテランエンジニアに聞いて回り、無事に設計から製造工程に受け渡すことができました。

SSSという組織の魅力について

トップダウンではなく技術優先
だからこそ自由に意見できる。

前職では研究テーマをもとに、リーダーからトップダウンで仕事が割り振られていました。当社では一人ひとりが自立し、年齢や社歴に関係なく自分のアイデアを自由に意見できます。技術優先で議論が進むため、上司の顔色をうかがったり、先輩に気を使う必要もありません。上長との面談は年3回で、自分の目標を達成すればしっかり評価してもらえて賞与もアップします。最近、オフィスが新しくリニューアルし、職場環境が改善されてとても働きやすくなりました。

将来のビジョン

めざすのは
ベースアーキテクチャの開発。
責任者としてプロジェクトを
成功に導きたい。

現在、組織全体としては「イメージセンサーのベースアーキテクチャを作る」というミッション達成に向かって開発に取り組んでいます。イメージセンサーといっても使われる製品・分野によってアーキテクチャが異なるため、それを共通化して効率的に製造できれば可能性が大きく広がります。私自身の目標はアナログを軸としながらロジックやその他関係部署の知見を吸収し、イメージセンサー全体を俯瞰して見られるようになること。そして、プロジェクト全体を把握してリソースをどこにどう配分するかを考え、メンバー全員をマネジメントしていきたいです。

有働 正隆

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