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    モバイル用CMOSイメージセンサーを商品化
2024年09月25日

暗所や明暗差の大きなシーンでの高画質撮影を実現する
モバイル用CMOSイメージセンサーを商品化

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下「SSS」)は、低照度時のノイズを大幅に抑え、広いダイナミックレンジを有する有効約5,000万画素1CMOSイメージセンサー『LYT-818』を9月に商品化しました。本製品は、当社製モバイル用イメージセンサーの新しいプロダクトブランドとして導入した「LYTIA」のもとに展開します。
 
LYT-818』は、低ノイズとHDR機能により高画質撮像に貢献する、主にスマートフォンのメインカメラおよびサブカメラに向けた1/1.28製品です。フォトダイオードで生成された電荷を、高効率に電圧に変換可能な独自回路を新たに開発することで、ランダムノイズの発生を大幅に抑え、当社製モバイル用CMOSイメージセンサーにおいて最高2となるRN(ランダムノイズ)0.95e-の性能を実現しました。これにより、暗い撮影環境下でもノイズによるざらつきを抑え、繊細な表現を可能にします。加えて、一度の露光で蓄積された電荷を、異なる3種類のゲイン設定で読み出し、それらのデータを合成する新方式のHDR機能を当社として初搭載することにより、86dBとなるダイナミックレンジ性能を実現し、明暗差の大きなシーンの撮影において白飛びや黒つぶれを抑えます。また、ロジック回路を中心にセンサーとしての低消費電力化を図ることで、HDR機能の常時使用を可能にしました。これにより、スマートフォンの画面上でHDRのプレビュー映像を確認することが可能となります。

※1: イメージセンサーの有効画素規定方法に基づく。
※2: 2024年9月25日広報発表時。

CMOSイメージセンサー『LYT-818



型名量産出荷時期

1/1.28型(対角12.49 mm)有効約5,000画素1
積層型CMOSイメージセンサー『LYT-818

2024年9月中旬


<主な特長>
■低照度時のランダムノイズを大幅に低減し、鮮明な被写体撮像を可能にする UHCGUltra High Conversion Gain)回路技術

UHCGは、電荷から電圧への高い変換効率を実現する回路技術で、暗い環境下での撮影時に発生するランダムノイズによるざらつきを低減し、当社製モバイル用CMOSイメージセンサーにおいて最高2となるRN(ランダムノイズ)0.95e-の性能を実現しました。これにより、暗所撮影時の再現性を改善し、センサーが持つ色の階調表現の能力が向上します。


■86dBのダイナミックレンジ性能を実現する独自の新方式HDR機
新方式のHDR機能の搭載により、86dBとなるダイナミックレンジ性能を実現し、逆光のような明暗差の大きなシーンにおいて発生しやすい白飛びや黒つぶれを抑え、肉眼で見ているものに近い撮像を可能にします。また、動く被写体を撮影する際、被写体の動きが残像のように写ることがありますが、このHDRは、一度の露光で撮影した画像に対して3種類のゲイン設定で読み出しを行い、それらのデータを合成することで、アーティファクト(動体ゴースト)の発生を抑えます。


■低消費電力化により、HDR機能の常時使用が可能
一般的に、スマートフォン画面上でHDRのプレビュー映像を表示すると、消費電力が増加し、スマートフォンの本体が熱を持ってしまうなどの懸念が想定されるため、プレビュー映像ではHDR表示をしない場合があります。本製品は、ロジック回路を中心に低消費電力化を図ることで、HDR機能を常時使用することを可能にしました。これにより、スマートフォンのプレビュー画面で見る映像と同等の映像を記録することができ、撮影体験の向上に貢献します。

<主な仕様>
型名

LYT-818

イメージサイズ

1/1.28型 (対角12.49 mm)

有効画素数

約 5,000万画素

ユニットセルサイズ

1.22 μm(H)×1.22 μm(V)

カラーフィルター

Quad Bayer Coding

フレームレート全画素 (4:3)

30 fps (全画素 AF)

12.5 Megapixels (4:3)

120 fps (全画素 AF)

4K2K

120 fps (全画素 AF)

12.5 Megapixels (Multi Frame-HDR)

60 fps (2 Digital Over Lap、全画素 AF)

12.5 Megapixels (Single Frame-HDR)

60 fps (Dual conversion gain-HDR、全画素 AF)
30 fps (新方式HDR、全画素 AF)

電源電圧

アナログ

2.8 v/1.8 v

デジタル

0.81 v

インターフェース

1.8 v or 1.2 v

出力インターフェース

MIPI® C-PHY 2/3 trio, Max. 6.0 Gsps/trio
MIPI D-PHY 2/4 lane, Max. 2.5 Gbps/lane


当社製モバイル用イメージセンサーのプロダクトブランド「
LYTIA」については、以下のブランドサイトにて確認いただけます。
LYTIA」 ブランドサイト
https://www.sony-semicon.com/ja/products/is/mobile/index.html

* “LYTIA”およびそのロゴはソニーグループ株式会社の登録商標または商標です。
*本プレスリリース上の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

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